時代によって変わる美人の特徴
好みの女性のタイプは人によって違いますが、美人と言われている女性は、好みのタイプに関係なく、より多くの人に好まれる共通の特徴があります。
同じ日本でも、美人の特徴は時代によって変わってきています。
平安時代や江戸時代などの、時代別の美人の特徴をご紹介します。
平安時代の美人
平安時代の美人は、現代の美人の特徴とは異なる部分が多いです。
ぽっちゃりしている、肉付きがよくボテッとした丸い顎、切れ長で細い目、雪のような白い肌、長くて艶のあるキレイな髪の毛というのが、平安美人の特徴でした。
この時代は、食べ物を満足に食べられる人が少なかった為、肉付きの良い女性が美人とされていました。
平安美人として有名なのは、歴史の教科書にも出てくる小野小町です。
江戸時代の美人
日本画などに描かれていた美人女性の特徴は、肌が白くて美しい、切れ長の目、おちょぼ口などの特徴があります。
その他にも江戸時代の美人には、指が細い、素足がキレイ、髪を整えなくても美しいなどの特徴があったそうです。
平安時代と比べると、指や足など顔以外の美しさが求められるようになり、美人の条件がどんどん細かくなってきているのが分かります。
明治~昭和の美人
近代になると美人の概念がよりはっきりとしてきます。
しなやかな容姿で均整のとれたうりざね顔が美しいとされてきました。
また品格がより一層重要視されていました。
昭和30年代までは美人は一般から手の届かない存在でした。
美人画はこの時代が全盛期でした。
平成の美人
平成に入ると、ぽっちゃりとした女性よりもスレンダーな女性が好まれるようになりました。
テレビや雑誌で活躍している女優さんやモデルさんは、とてもスレンダーな方ばかりです。
平成美人の顔は、顔が小さい、目が大きい、鼻筋が通っている、口角が上がっているという特徴があります。
スレンダーな体型や大きな目など、時代と共に美人の特徴が欧米寄りになってきているような気がします。
美人の特徴を時代別に見てみると、その当時の生活環境や文化によって美人の特徴が変わっている事が分かります。しかし、美人画に描かれている女性は、日本人が本来持っている美しさがありますので、いつの時代の人間でも美しいと思えます。
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